土屋龍彦
(つちや・たつひこ)
プロフィール
- 昭和39年3月生まれ61歳
- 飯綱町野村上在住
- 昭和57年3月長野吉田高校卒業
- 昭和61年3月信州大学農学部卒業
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昭和61年4月〜令和7年3月
飯綱町役場(牟礼村役場)勤務
総務課長・企画課長・産業観光課長・議会事務局長 -
令和7年4月~
協同組合いいコネワークス事務局長
(人材派遣を行う事業協同組合・令和7年7月事業開始)

20代の頃は、シュラフとテントを持ってソロツーリングを楽しみました。様々な人との出会いを今でも鮮明に覚えています。

写真は北海道でのソロツーリングの様子。
町内の陶芸家・朝比奈さんが作る納豆鉢を愛用しています
道をひらく(松下幸之助)
学生の頃、小さな書店で「道をひらく」を購入したとき、お年を召した店主から「お若いのに立派な本をお読みで」と言われ、その時から、店主のことを思い出しながら、時々読み返しています。
町職員として携わった
プロジェクト

アイバス運行の導入
アイバス、デマンド交通の導入前は、定時定路線のバスのみで、メインの利用者である中学生や高齢者が便利に使える集落は非常に少ない状況でした。「空気を運んでいる路線バスを変えてほしい」という要望から、中学校で通学の状況を聞き、病院で高齢者の声を聞き、まずは現状の課題を整理しました。すべての人が平等に利用できる公共交通を、当時のバス交通の予算、年間4,000万円以内で実現しようと考えました。当時、デマンド交通システムは大手通信会社の寡占状況であったため、カーナビ大手のパイオニアに低額なシステム開発を依頼。システム導入費、ランニングコストを劇的に抑えられる新デマンド交通システムを全国で初めて導入しました。飯綱町の実情に合った、費用面でもコンパクトなデマンド交通システムを創り、2007年10月にアイバスの運行が始まりました。

いいづなリゾートスキー場等の売却
町所有のいいづなリゾートスキー場及び飯綱高原ゴルフコースの民間事業者への売却に携わる。このことにより町財政支出が抑えられ、一方で民間資本による新たな投資で、グランピングや生まれ変わったいいづなリゾートスキー場で新たな観光客の呼び込みが進んでいます。

りんごの地域ブランド化
りんごの地域ブランドを上げるためには、他地域と違ったアプローチが必要と考え、地域飲食店と「りんごスイーツフェア」を立ち上げ。またアップルミュージアム横の「ニュートンりんご並木」を新たな資源として着目。外国種りんごの活用を町内事業者と研究しました。 「りんごスイーツフェア」はイベントとして定着。マスコミに継続的に取り上げられ、大きな経済効果に。英国原産のりんご・ブラムリーの栽培は町内農家に広がり、加工品に活用。現在、大手コンビニにブラムリーの商品開発を依頼中。

いいコネワークスの立ち上げ
人手不足が深刻化している中、農業・観光業・商業など、異業種で人材をシェアする新たな試み。人材不足の解消や若者の地域での仕事の確保を目指し、町内事業者11社に呼びかけ人材派遣を主業とする「協同組合いいコネワークス」を立ち上げ、本年7月から事業開始。この組合は、移住者などの若者を組合職員として雇用し、人手不足で悩む農家や観光事業者などに職員を派遣するものです。若者にとっては年間を通して安定した雇用の機会がある。人手が不足している農家や観光事業者にとっては、繁忙期のみ雇用できる。町にとっては若い移住者の確保につながり地域の活性化につながる。若者、町内事業者、町それぞれが三方良しの事業です。現在組合では、20歳代3人、30歳代1人、40歳代1人の5人の職員を雇用しました。現在、町内の派遣先で元気いっぱいに働いてくれています。

町の人と一緒に汗を流す
食と農の伝承を目指す「だんどりの会」のみなさんによる「食の風土記」の発行。障がいをお持ちの方が生きがいをもって働ける場であるアップルミュージアム内のアイカフェ(NPO法人SUN運営)の開設など町民のみなさんの前向きな思いのお手伝いをさせていただきました。霊仙寺湖畔での「あじさいプロジェクト」を立ち上げ。多くの町民ボランティアの協力を得ながら1本1本あじさいを植栽。あじさいを目当てにした観光客が少しずつ増えています。